静岡旅行2日目〜GWでも誰も来ない秘境を探して〜

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2日目

大敵は寝坊ではなく…

駅から徒歩5分くらいのホテルだったので余裕をちょっとだけ見積もって発車7分前に出発する。
でもはやりギリギリかなと少し急ぎつつも歩くと…方向板がおかしいことに気づく。自分の勘を信じて進んでもやはり方向板の指し示す方向は違う。

乗り遅れ覚悟で慌ててGPSオンにしてマップを見ると…自分の見当と90度違う向きを歩いてしまったようだった。乗り遅れ確定。
碁盤の目で道の形に特徴が無かったのと夜来た時に町並みの建物の形を意識してなかったのが原因か…次からは駅前でないところに泊まる時は徒歩でかかる時間よりも余裕を持つよう気をつけよう

間に合うか、金谷の3分乗り換え

駅について諦めて次の列車を待ちつつ、朝食を買って食べる。
乗り換え案内で調べてみるとやはり乗ろうと思ってた列車の表示は出なかったが、時刻表で見る限り2-3分ほどで乗換えれば間に合うである。もしかすると間に合うかもしれない。
単純な構造の駅ならなんとか間に合うはずだしそもそもこの乗換を意識してダイヤグラムを作ってるのではないかと希望的な考え方をしつつ、降りてダッシュする構えをしながら東海道線に乗る。

金谷駅に着くや否や急ぐと同じことを思ってた人が結構いてか走る人が目立つ。少し安心しつつその人たちの後を追うと…列車はいた。しかも写真を撮る余裕がある程度にあっという間だった。


金谷駅は乗換駅にも関わらず島田よりも簡素な駅で街の規模も小さいように見えたので、1本前の列車に乗れてもただ待ちぼうけしてたかもしれないと思うと、乗り遅れて正解だったかもしれない。

大井川鉄道で想像を超える秘境を探しに

間もなく列車は出発したので車窓を観察する。
途中で眺めがよく、かつ周りに集落の見えない川沿いの秘境っぽい駅(神尾駅)を見つけたので調べてみる。
どうやらサイトによっては秘境駅と紹介されているようだが、寄ってみようかどうしようかと悩んでいるうちに列車は出発してしまった。(結局この駅は帰りの途中で立ち寄ることになる)
また同時に井川線にある尾盛という駅も秘境駅らしいようだ。周りに道路は1本もなければ、ネットで写真を見る限り写っているものは山に囲まれた中に線路とホーム、それだけ。
どんなローカル線の駅でも見たことのない、駅に対する常識的な概念が崩れ去りそうな場所に惹かれてしまった。
もともと奥大井湖上で降りようかと思ってただけに…どちらにしようか悩む

元特急用車両とだけあって座り心地はよく、昨日の寝不足を取り返そうとしているうちに列車はあっという間に千頭に到着してしまった。
いくら特急用車両とはいえ40km程度乗っただけで1810円とはもったいない。本家近鉄特急なら1110円しかかからない距離だけに…

井川線で降りる駅探し…

切符を買わずに乗車してしまったのでここで精算をし、さらに井川線の切符を購入する。
事前に調べたところ普通の乗車券で途中下車可能といった規則は聞かなかったけれども、駅員さんは途中下車可能と案内してくれたので終点井川駅までの切符を購入。切符に途中下車前途無効と書いてあったので再三確認するも大丈夫との事だった。どこで降りるかまだ悩んでただけに嬉しい。

↑井川線の車両。線路幅がが広かったり列車が縦長に見えたりするけど、列車の幅が狭いせいだからだ!

そして発車直前になって気づく…かばんの中を探ってもさっきまでiPadが見つからないことに
慌てて1本逃して探しに行こうかと悩んでいるうちに…列車は出発してしまった。
携帯なら調べ物はおろか連絡も取れなくなるのでまずいと思ったが、iPadならそのうち駅に届けられるか鉄道員が車内を見回りした時に拾ってくれるだろうと思って(危ない

そのことは一旦頭の隅に出来るだけ寄せようとしつつ、井川線の雰囲気を楽しむ

かつてダム開発の資材輸送として使われた路線を観光用に転用したとあって、輸送手段というよりはアトラクションとして鉄道に乗ったかのような感覚である。
急カーブを常に曲がるため速度は20キロ出るかどうか、車体も遊園地の乗り物かと思う感じで、ダイヤも朝8時台に乗ったこの列車が始発で夜は15時前に最終になる場所もあり、あらゆる意味で遊園地のアトラクションと似ている。
また上の写真のようにホームは無いに等しいような感じであり、途中下車すると遊園地のアトラクションの途中で降りたかのような感覚を味わえそうだ。

列車はさらに深い山と森の中を走りつつ、高度を上げて行く。
途中でアプト式機関車との連結ではたくさんの人が降りて見にきてゴールデンウィークを感じる

奥大井湖上は湖の上の駅と珍しいけれども、多くの人が降りて車内から見た感じよく整備された印象だった。個人的には面白くないと思ったので乗り続ける。

秘境駅で降りた結果

そこからさらに山奥に入り、接岨峡温泉、そして尾盛へと着く。
着いた途端期待通り、いや期待以上の光景がそこに広がっていた。
早速降りてみるが、窓から眺める客に珍しいものを見るような目で見られてしまった…

そこにあるのは鉄道関連とおぼしき建物とホームだけ。線路を渡る踏切や外へつながる道路すら見当たらない。まさに常識的な駅の概念を打ち破る存在だった。

そして駅のすぐ近くにはかつて職員達が生活していたのだろうかと感じる建物があった。
案の定鍵はかかっていたが窓はなんとか開いたのでカメラだけ中にお邪魔して覗いてみると…


かつての昭和時代の人々の暮らしを彷彿させる景色があった。窓ガラスが割れていないのが幸いしたのだろうか、綺麗に雰囲気が残っている。

さらに道のない斜面を適当に降りてみると、さらに濃厚な廃空間が広がっていた。

かつてここで人々が生活していた面影を感じる。
今でこそ道路すら通じない秘境ではあるがあとで調べてみたところ、かつてはダム工事などで多くの人びとが生活して、クルマが通っていたであろう道路まで整備されていたというから驚きである。
小学校や常駐の医者までいたというからきっと辛うじて残ってる建物の数からは想像がつかないくらいにたくさんあったに違いない…
町や道路は「維持」によって成り立っていて、それが絶たれた途端自然の猛威のままに廃れ変化していくことを感じた。

さて1時間ほどゆっくりした後列車が来るのを待つが…来ない。
ホームに書かれてる時刻表を見ても今日来るはずの臨時列車の時刻をすぎているはずだ…
遅れてるだけならいいけどもし何かの勘違いで列車が来なかったら…と思うと怖い。列車以外の手段でここから抜け出すことは極めて困難なわけだから。と思うと孤島に取り残されたかのような孤独感を感じてしまう。
結局5分あまり遅れて列車は到着したが、とても長く感じた5分間だった。
何はともあれ列車に乗り込むが、同時に何人も人が降りていった。
秘境駅とは何だったのか。

終点から先に延びる廃線跡を追う

さらに列車は高度を上げていき、ダムのある終点井川駅へと着いた。
途中駅では通信が悪くてまともに電話できる状況になかったし、そうそうiPadの忘れ物について尋ねないとと駅の窓口に相談した。
対応にしばらく時間がかかりますと言われたが、予定では余裕があるのでしばし待つ。
結構丁寧に各所に電話しているようで、おかげさまで新金谷で見つかったようだ。運行上の要衝となる場所なので恐らく折り返しか車庫回送の時に運転士が気づいてくれたのだろうか。
結局そのiPadを取りに行くため、帰りはバスでなく大井川鉄道を折り返すことに計画変更することにした。

井川では最大で4時間滞在時間を持てるよう計画していたが、というのも井川線のこれより先へと続く廃線跡を歩きに行きたかったからだ。
実はこの廃線跡は5月中にツアーイベントで歩けるらしいのだが、個人的には数十人も連なって歩くのが面白く無い。願わくば独り占めして眺めたい(大井川鉄道さんごめんなさい)
逆に言えばそれだけ入りやすい場所なのかなと思って地図を元に線路のありそうな場所まで道路で辿ってみる。
さすがに特別にツアーが開催される場所だけあって普段は立ち入れないようにフェンスがあったようだ。(そうじゃないと付加価値がつかないしw)

諦めて井川ダムを眺めたり近くの資料館を行ってみるけれども個人的にはいまいち面白く無い。
やっぱりこの先の廃線跡が気がかりで仕方ない。
なら一か八かで廃線跡に行くしか無い。終点側から

井川駅へ戻り反対の道を登っていく。

こんな感じの山道をしばらく登って行くと、

こんな感じに開けた集落が突然出てくるので、
さらにこんな道を下って行くと…


突然の線路!
そして…



幻想的な雰囲気に誘われつつ、しばし廃線跡を途中まで歩いて散策することにした。


この廃線の終点にはいかにも観光客向けと思しき休憩所があるが、一体誰が使うのだろうか…

※追記
“今ではちゃんと公式に遊歩道として整備されているようです。
しかし線路はちゃんと残されているものの、遊歩道として整備されているってことは…廃線の雰囲気は薄れてそうな気もする。
あの時に行ってよかったような、また行ってみたいような…

バスでワープ

時間としては予定した列車が発車する時刻にはまだまだ早く、その1本前の列車にもなんとか間に合うかどうかだったので急いで駅へと戻り、1本前の列車に乗って途中の閑蔵駅から今度はバスへ乗ってみることにした。

なんで3台もあるんだよwwwww
GWなので分からなくもないし実際それに見合う人数は乗ってたけれども、これだけ続行便を出すなら1日3本しか無いのをなんとかしてほしいものである…

列車とは違ってバスは近道をそれなりの速度で飛ばして走るので次々と来た時通った駅を寄っていってあっさり井川線の起点、千頭まで戻ってしまった。どうせならいっそのこと早く戻ろうと思って乗ったけど、なんだかもったいない気分になってしまった…

もう一つの秘境駅(?)へ

ちょうどこの時刻はSLの発車前なので撮りに行こうと考える。まず金谷までの乗車券を購入する。
SLに乗る客を先に通した後、駅員に普通の乗車券だけで撮りに構内に入れるか尋ねてみたところ、大丈夫だったようなのでいそいでSLのもとへ。

結局着いたのはSLの発車直前で人も多く、満足に写真は撮れなかったが別に廃止直前でも何でもないので撮る人は一般人が多く、和気あいあいとした雰囲気であった。
ちなみに次の列車まで一旦外に出ることも出来たので、串焼きを食べたりおみやげを買おうか悩みつつ一休み。
そして発車間際になったのでホームに戻ると列車の席は埋まっていた。GWだしほとんどが旅行客で乗り通すだろうと思うとつらい。もっと早く乗りに行けば…

さて、こんなに早く井川線沿線から戻ったのにはもちろん理由があって、行くときに気になっていた神尾駅で降りようと思っていたからである。
ずっとそのまま立ちながら景色を眺めつつ揺られること1時間弱、列車は神尾駅に着いた。
乗降客は1日1-2人らしいのでさすがに自分以外の人は降りなかったが、逆に乗り込もうとする客が駅にいた。やはり普段秘境駅なところもGWは秘境駅でなくなってしまうようだ…

狸にだまされる

駅から続く道を少し歩くと、この可愛い狸のイラストにともによく分からない露出岩についての案内があった。
せっかくだからと思い矢印の通りに進んでみるが、あと200mの看板を少し過ぎたところで河原へと出てしまった。

看板周辺200mをくまなく歩いてもそれらしきものは見当たらないし検索してもマイナー過ぎて参考になる情報はさっぱり見当たらなかった。一体釣りだったのだろうか、それとも遠景で見えるものだったのだろうか…

最後は竹林に茶畑と、静岡らしい綺麗な景色に見とれつ帰路についた。

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