イスタンブールで写真撮影を頼まれたらぼったくりバーに引っかかってしまった話

トルコに出かけたところ、到着早々ぼったくりバーに行ってしまったので、後から振り返った自分によるツッコミ付きで紹介しようと思う。

手繰

きっかけは写真撮影を頼まれて

夕暮れ時、ブルーモスクを出て地下洞窟を探しつつ歩いていると、広場から何やら一人の陽気な男が歩いて近づいてきた。
写真を撮って欲しいとのことなのでとりあえず一枚撮る。
すると一緒に観光しようとのことなので警戒しつつも、やんわりとは断れずついてみる(アホ)。外国は気さくな人が多いと聞くし、そういう人も居るのだろうか。ドバイで働く建設会社の欧州人1だった。

流れで綺麗なガラタ橋へ

雑談をしつつトプカプ宮殿のほうに向かおうとすると閉まってるのでそのまま歩き橋の方に近づく。2

狭い歩道スレスレまで走る路面電車がなんともカオス。日本では絶対無い光景が非日常感をそそって楽しい。
また数分歩いていくと、きれいな海と港、そしてガラタ橋が見える。なかなかにきれいな写真なので、彼が写真を撮ってくれと言う。撮るのは普通に楽しいのでまた一枚。 3

怪しい…と思ったが逆に奢ってくれる

すると橋の下でトルコ用のお茶しようと言って来た。値段提示無いし怖いけど橋の下でイスタンブールティーはロンリープラネットのガイドブックを開いてみても載ってる範囲だし、他に客もいくぶんかいる店だからつい安心してしまう。睡眠薬も疑いつつ慎重に飲んだが何より店員とグルの雰囲気もない。しかも支払いは相手がやってくれるだなんて、とてもうれしい。なんかいい人っぽいな、彼は。4

にしても歩いてる間電話しているのだが、やたら回数多いしなんか発音がはっきりしてトルコ語っぽく感じるし、オーダーも英語とトルコ語ごちゃ混ぜだけど何故なんだろう…あなた観光者でしょ、ね?簡単なトルコ語なら出来るってこと…準備がしっかりなのか、何度も言ったからなのかいい観光客だなあ 5

そこから橋を渡ってヨーロッパからアジアに向かうと雨が降ってきたのでタクシー使おうとしてくる。なんか(標高が)高いところに行こうとしてる話が聞こえてくるがどんなばしょなんだろうわくわく…でも地面が高い場所は結構多いけど近くに目立って高い建物はないなあ 6

油断禁物

降りるとそこは歩く人ばかりの繁華街。そしてその真ん中には錆びてない路面電車のレールがあるというカオスさ。新鮮な世界に来たって感じがしていいなこれ!
そして数分歩いてると、(高いところに行く前に?)ビール飲もうと誘ってきて一本路地を離れたところに案内される7

案内されたのはクラブみたいな店で普通に飲んでるだけの客もいくぶんかいる(健全な店と思わせるためのグル?)だが、よく見ると窓がほぼ無い。
それでビールを一杯頼む。

危機

なんだかおかしい

そうすると席を代わろうと言われ、そして突然雰囲気ムスリム女性がやってきて(他の席には付かないのに)、やったらリズムに合わせてハイタッチしてきたり乾杯してきたり体寄せてきたりしてくる。アッラー様は怒っていいレベル。
なんとか楽しませてる気持ちは分かるけど、個人的には「彼女いる?」「いない」「なんで?」と理由を聞かれたのがくっそムカつく。後で思ったけどイスラム圏って冷静に考えて自由恋愛って一般的だったっけ。

にしても下半身が生理的に落ち着かなくなるのは仕方ないが、ちょっとなんだこの感じは上半身も怖くて落ち着かない。もうこんな怪しさ満点では気分が悪い。睡眠薬盛られてるかも分からない。値段表も見えないし楽しんでられるどころではない。やったら隣の女とか他の人たちはおごっておごってとワインだの酒を頼み始めるしもうダメだ、ビール一杯飲みきるかってところで止めよう。
人生は楽しまなきゃと諭されるが、すこし落ち着きを取り戻した僕はここで楽しむのは間違っている気がするしそもそも楽しめないことに気付く。「ただ写真を撮ることを楽しみたいし次行きたい」ときっぱり言うことにする。

ておくれ

すると会計が2100リラ(1リラ≒38円)8と言って来て出した。日本円、クレジットカードNG、トルコリラオンリーと言ったのは何故だろう。9

痛くない程度に抑えつけて財布を要求される(刃物とかの脅しはなかったが、出し渋ろうとするとお前はお金を払わない不法者(?)かという。正論だぐぬぬ…)

誘ってきた彼(はいはいグルだよね)がお金を何百リラか出して、自分もリラを出そうとすると最初に出たのが不運にも5リラだったから一気に財布取られる。400,500リラくらいまでカウントしたところで止まり(冷静に逆算したら多分1000リラくらいある)、日本円返せと言うとあっさり返してくれてた。それからなんかよく分からないけど125リラを返してくれた。うやむやしているとあと帰りのタクシー呼ぶからと言い出して余計に危険を察知。 10

清算完了

これ以上相手に時間を与えると逃げられる確率も減るし残りの日本円まで要求されるか分からないので損切り。とりあえず走って逃げようとするとあっさり抜けられてしまった。他の旅行記だと止められたとかが多いけど、引き下がりが早すぎてボス登場が間に合わなかったのかな。11

楽にしてよなどと言われても決して肩掛けかばんを外さなかったのが功を奏してかそれ以外の被害は無し。よかった。 12

訳が分からなかったので逃走

とりあえず向きもわからず走って繁華街をくぐり抜け、ケーブルカーの駅に着くがICチャージ不足で出来ず発車してしまう。
さらに走って地下鉄の駅で取られずにすんだ硬貨から4リラを出して乗る。とりあえず来た電車にのり、次の駅で逆と気づいて位置を変えて乗る。
乗った時に僕と同時につり革を掴んだ背の高いおじさんが譲って上の棒を握ってた優しさがつい身にしみる。
待ち伏せ対策に最寄りでない駅で降りたらそのままGoogle Mapを頼りにホテルへ歩く。ついホテルの位置に関して、◯◯地区の海岸沿いと言ってしまったので、待ち伏せされないか警戒して極力最後まで海沿いにならないよう、他に人がいるタイミングを狙うよう道を選ぶ。13
他の客引きの英語にも反射的にさっきの人でないかと怯えて逃げてしまい、残りの日本円両替しようか(でも偽札にすり替えられてないと言い切れないし帰って残りの日本円と照合しよう)と両替所に立ちすくんでる時にスタッフ出た瞬間逃げてしまい笑われる始末w 14
相手はもう追ってないのかもしれないけど自分は見知らぬ土地で逃走中やってる気分でしたw
にしても自分はビール1杯頼んだだけで明細なしの2100リラはひどいな。
実際の被害額は4万円くらいだったと思う。
お茶代+タクシー代+英語で会話代+ビール代+接待費+逃走ゲーム代ってところか。
まあこんな体験、10連ガチャを10回引こうが出ない類のものだし僕にとっては10連ガチャより面白いゲームだったよ。それにしては高すぎるけど。
ただ明日から例の人にばったり会って因縁つけられないようどう行動ルートを避けようかと考えるようになってしまった。(まあ人がたくさんいる場所なら相手に取ってもこれ以上騒ぎ増やしてもだし大丈夫だよね…) 15

教訓

旅行中の教訓としては以下の感じだろうか

  • 信頼できるガイドは評判のいいホテルのスタッフ。手配も相場でやってくれるしそこで旅程組むのもありなので最初に予約しよう。
    • と思ったら送迎サービスのついでとして威圧的な感じの仲介さんを紹介されて冷静に考えられず結構高めのマージンを受けてしまったり、バスの隣の席に怪しい人が座ったりしてきた(関係ないかも)のでオススメしない。
  • 係員以外に下手に英語使うと墓穴掘る。今回の会話は終始英語。日本語しかわからなかったらあしらってたのかも。
  • これからどうする?と知らない人に聞かれたら「急いで空港に向かう」と答える。
  • 「旅行何日目?」と知らない人に聞かれたら「最終日」と答える(お金無いと見せるため)
  • 一番の武器は情報入手。だが相手と行動すると怪しいか情報入手をしなくなる心理を突かれる。トイレなど一人になる時間を作ろう。
  • 少しでも怪しいと思った時点できっぱりここまでにする。いくら警戒パターンを考えてもデッドラインは一瞬なので罠にハマる。
  • 他の人の記事見てると実は時間稼がれても交渉した方が被害少ない場合もある説。(ただ別の危険があるのでやめたい)
  • ぼったくりに引っ掛からない自信がなければお金の大半は宿かコインロッカーへ(僕は半分宿の金庫だったけどまだ甘かった)
  • 一つ一つの行動で好意的解釈を極力排除して疑うこと
  • 逃げても迷わないよう路線図とネット回線持つの大事。
  • ちなみに明らかではなく旅行者には分かりづらい範囲でぼったくりなのは旅行本見ることで対処可

ただそのぼったくったお金、出来たらISIL殺す方に向けて下さいね。

後日談。現地で人と話してて怖かった楽しかったエピソード

  • 英語で外国の人とコミュニケーションがしたいなら、現地ツアーがオススメ。
    • 結構いろんな国から人が集まるし、見た目ちょっと怖い人でも気さく!結構いろんな国でいろんなことしてる人が居るんだなってことを実感できる。
  • 公共交通の中で話す人とは基本大丈夫…?
    • 行きの飛行機の乗り継ぎの時に、乗り換えで困って話しかけたトルコから日本に留学して(て一時帰国してる方)のヘルプを少ししたのをきっかけに、トルコのことと日本のことの情報交換をしたりとか。
    • 公共交通で近くの席にわざと怪しい人を仕向けるのは難しいと思うが、ホテル手配で乗った時に隣の席の人から少し怖い思いをしたことあり。(トルコ語でなにか色々何度も言ってくる。通じないと分かるとお金のマークとか何か分からないけど怖いジェスチャーしてくる…など)
  • 観光地化されてない田舎の人達は凄く親切
    • バス停を探しててあれバス来ない…と思って待ってて、近くの人に聞いたら、バスは少しずれた場所から発車したばかりだどうしよう…といったところ、車に乗れと促された。
      • でも連れ去られたら怖いなあ‥でも悩んでる時間はないと思いつつ意を決して車に乗ったら、全速力でバスまで追いかけてくれた。
    • そのバスで出会った学生くらいの人達に話しかけられ、いろいろ駄弁りながら目指す長距離バス乗り場まで歩いて案内してくれた。(この時は公共のバスで知り合ったこと・ずっと人の多い通り沿いだったことから安心だった。)
    • でもバス停に行く前にふらっと歩いてたら「おてら?」って感じの発音で祈るジェスチャーをして勧誘するバイク乗りがいた。もしかして寺院的なところ?時間的無理だと思ってたけど行きたいと思ってたとこのことかも?と思いつつ…でも変なとこ連れ去られたらバスが無いとこだったら詰みだと思い断った。冷静に考えたら「OTEL」(ホテル)で寝るのジェスチャーだったことに気づき、断るべきときもあり。

脚注(という名のセルフツッコミ)


  1. という設定…とは気づかず 
  2. 手口としては行きたいトコロは空いて無いから代わりに…って手口らしいが、行くつもりが元から無かった僕は気づかず。というか地下洞窟行きたいと言った気がするのにスルーされてることを自分か相手の英語力のなさか…と諦めた僕はアホか? 
  3. イケメンでも無ければFacebook自慢癖もない僕はついでに一緒に写真撮ろうと言ったりしなかったが、自分のカメラで一緒に撮らせてくださいと言えば効果的だったかも 
  4. 手口としてはあえてここで良心的な振る舞いをすることで安心させる…ま、冷静に考えたら衆人環境で犯罪などリスク高すぎていくら外国でもそうそう無いよね。また支払いを相手があることでぼったくられないと安心させる効果もあるそうだ。 
  5. 好意的解釈、無意味なプラス思考のアホ 
  6. 僕は一人で街中の高い建物から眺めるの好きだけど普通の人はそんなリア充スポットに初対面の男2人で行きたがるかバカか…それとも外国ならそういう人も少なくないのか…? 
  7. これがデッドライン、というか高いって別の意味と勘違いしてたんじゃねボク 
  8. 2016年3月当時。2017年10月現在は31円程度なので、ぼったくりバーが値上げしてなければ、現在は当時より多少安いかもしれない(笑) 
  9. クレカだと跡がつくしカード会社に泣きついて…ってをされそうだから? 
  10. ここからておくれ冷静モード 
  11. 後で解説するけどこの状態で未払いがまだあると勘違いしてたが実際は支払い済みだった、あとわざわざ衆人環境の繁華街で追いかけて怪しまれることするわけない 
  12. このぼったくりバー、実は違法ではなく合法説がある。なぜなら値段がクソ高かろうが資本主義下では値段の設定には原則自由がある。クソ高かろうと「この料金設定なんです」で一蹴すればOKな話。したがって合法なお店であれば請求額以上に何か金品を盗む違法をわざわざするインセンティブがない。 
  13. 何で事後になって冷静になれてるんだろう、俺 
  14. 残りの日本円は実はれっきとしたお釣り。自分はこの時2100リラ請求されて財布にはそれだけ入ってるわけもないのに、何故か帰れるだけのお釣りが返されて解放されたのでお情けなのか…?それとも偽札の罠なのかと不思議に思っていた。しかし実際のからくりは、おそらく誘ってくれた彼(グル)が払うつもりだったが高すぎて払えないので、割り勘にしよう…という「建前」だった。これなら1050リラになり残額と辻褄が結構合う…(英語力が足りず分からなかった) 
  15. このとき自分は未払いがあるまま何故か解放されたと勘違いしていたのでまだ逃げ続けなきゃと思った。実際は上述の通り、割り勘の1050リラで精算済みのからくり。勘違いで楽しめるってボク、すごい! 

One Reply to “イスタンブールで写真撮影を頼まれたらぼったくりバーに引っかかってしまった話”

  1. トルコはぼったくりバーへの巧妙な勧誘で、お金を踏んだくる。

    トルコではなく、他で働いているという。
    自分はサウジアラビア。

    最低10000リラから。

    必ず現金で払わせる。サイトや価格を調べてると見せてくれと言うと怪しむ。
    写真を撮ろうと言うと、なかなか撮らしてくれない。
    場所はホテルで聞いたという。

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